算出方法とデータの出典
この診断が、どのデータを使い、どこからが当サイトの判断なのかを公開します。
1. 何を測っているか
2026年時点の生成AIが、その職業の業務にどこまで届くかを測っています。
範囲に含まないもの:
- ロボットによる自動化(製造ラインの機械化、自動配送など)
- 自動運転
- 2026年より先の技術進歩の予測
- 個人の失職確率
電車運転士や検査工のように、生成AIの射程は狭くても別の技術で議論がある職業があります。それらは結果ページの本文で触れていますが、ランクの計算には含めていません。
2. 使っているデータ
すべて公的統計です。
| データ | 出典 | 取得時期 |
|---|---|---|
| 職業ごとの業務特性(40項目以上の数値) | 独立行政法人 労働政策研究・研修機構(JILPT)作成「職業情報データベース 簡易版数値系ダウンロードデータ ver.7.00」職業情報提供サイト(job tag) | 2026年9月 |
| 職業名・分類・タスク一覧 | 同「解説系ダウンロードデータ ver.7.01」 | 2026年9月 |
| 有効求人倍率・求人賃金 | 厚生労働省 職業安定業務統計(令和7年度) | 2026年9月 |
| 平均年収・労働時間 | 厚生労働省 賃金構造基本統計調査(令和7年) | 2026年9月 |
| 就業者数 | 総務省 国勢調査(令和2年) | 2026年9月 |
出典:job tag(厚生労働省職業情報提供サイト)
3. ランクの算出方法
6つの軸
job tagの数値データから、6つの軸を作っています。各軸は複数の調査項目の平均値です。
| 軸 | 向き | 内容 | 重み |
|---|---|---|---|
| デジタル完結度 | 危険側 | 成果物が画面の中で完結する度合い | 30 |
| 定型性 | 危険側 | 作業の反復・ルーチン・厳密さ | 26 |
| 対人 | 安全側 | 交渉・ケア・信頼形成・対面 | 16 |
| 身体性 | 安全側 | 現場・手作業・身体的近接 | 12 |
| 判断・責任 | 安全側 | 意思決定の自由・結果への責任 | 10 |
| 既存自動化 | 危険側 | すでに機械化されている度合い | 6 |
各軸は474職業の中での相対値(0〜100)です。100は「完全に自動化されている」という意味ではなく、この474職業の中で最も高い、という意味です。
総合スコアとランク
6軸を重みづけして合計し、474職業を並べて上位から区切ります。
| ランク | ベース点での位置 | 意味 | 職業数 |
|---|---|---|---|
| D | 上位0〜15% | 業務の多くが生成AIの射程に入る | 61 |
| C | 15〜35% | 一部の業務が置き換えの対象 | 93 |
| B | 35〜65% | 影響を受ける部分と残る部分が混在 | 131 |
| A | 65〜88% | 直接の影響は限定的 | 112 |
| S | 88〜100% | 生成AIが届きにくい業務が中心 | 77 |
位置はベース点での区切りです。補正(五感・資格任用・定型×身体・生成AI)を適用したあとの職業数のため、割合とは一致しません。
五感による補正
味・匂い・手触り・見た目で最終的な良し悪しを決めている25職業は、1ランク安全側に補正しています。調香師、ソムリエ、調理人、パティシエ、美容師、陶磁器製造などが該当します。
数値データでは拾えない軸のため、手作業でリストを作りました。ここは当サイトの判断です。
資格・任用による補正
法令上、資格や任用がないと行えない業務が中心の41職業を、安全側に補正しています。医師・看護師・薬剤師などの医療職、弁護士・税理士などの法務会計職、パイロット・航海士などの運航職が該当します。
資格は代替の速度を遅らせる要因ですが、業務の定型性そのものを変えるわけではありません。そのため原則1段階にとどめています。
公安・公務(警察官、消防官、海上保安官、刑務官、麻薬取締官、自衛官)だけは2段階です。民間に代替がなく、公権力の行使や人命に関わる判断を人が担うためです。ここは当サイトの判断です。
定型×身体の補正
手順は決まっているが身体を使う現場の仕事は、生成AIの射程に入りにくいため、1段階安全側に補正しています。他の補正と違い、手作業のリストではなく数値の条件で判定しています。
条件は「定型性70以上、かつ身体性55以上、かつデジタル完結度40以下」です(いずれも474職業の中での相対値0〜100)。鉄道車掌、鍛造工、自動車組立、クレーン運転士などが該当します。
閾値は当サイトが決めたものです。ここは当サイトの判断です。
補正の重ね方
安全側の補正(五感・資格任用・定型×身体)は、複数に当てはまる場合でも足し算はせず、最も大きい段階数だけを使います。たとえば資格1段階と定型×身体1段階の両方に当てはまっても、動くのは1段階です。危険側の生成AI補正は、安全側の補正を適用したあとに別途適用します。Sより上、Dより下には動きません。
生成AIによる補正
五感補正の逆です。成果物が画像・文章・音声で完結し、手順の決まりやすさが低いために安全側へ寄っていた8職業を、危険側に補正しています。生成AIが出力できる形式と成果物が重なるためです。
| 職業 | 補正前 | 補正後 |
|---|---|---|
| イラストレーター | A | C |
| コピーライター | B | C |
| インテリアデザイナー | B | C |
| ファッションデザイナー | B | C |
| UX/UIデザイナー | B | C |
| 雑誌記者 | B | C |
| 通訳者 | B | C |
| アナウンサー | B | C |
イラストレーターのみ2段階、ほかは1段階です。五感補正と同じく数値データでは拾えないため、手作業でリストを作りました。ここは当サイトの判断です。
回答による補正
職業のスコアに、13問の回答から最大±11点の補正を加えます。ただし最終のランクは、その職業そのもののランクの前後1段階までに収めます。13問の回答だけで評価が大きく動くと、職業の実態より回答の振れ幅が結果を決めてしまうためです。
職業の壁を越えることはありません。データ入力の人が最高の回答をしてもCランクまで、保育士の人が最低の回答をしてもBランクまでです。
4. 当サイトの判断が入っている部分
公的データと独自判断を分けて示します。
| 項目 | 公的データ | 当サイトの判断 |
|---|---|---|
| 業務の実施率・重要度 | ○ | — |
| 有効求人倍率・年収 | ○ | — |
| 6軸に使う項目の選定 | — | ○ |
| 6軸の重みづけ | — | ○ |
| ランクの区切り位置 | — | ○ |
| 五感補正の対象25職業 | — | ○ |
| 資格・任用による補正の対象41職業 | — | ○ |
| 定型×身体の補正の閾値 | — | ○ |
| 生成AI補正の対象8職業 | — | ○ |
| 「AIの影響」の大小判定 | — | ○ |
| 回答による補正の幅 | — | ○ |
| 結果ページの文章 | — | ○ |
重要度について:結果ページに表示する「重要度」はjob tagの調査値で、その職業における業務の重要さを示すものです。AIに代替されにくいことを示す数字ではありません。
5. データの限界
参考評価とした44職業
job tagの「仕事の性質」データが存在しない44職業は、ランク付けの対象外としています。養護教諭、社会学研究者、アニメーター、脆弱性診断などが該当します。これらは簡易版として、タスクの表を出さずに結果を表示しています。
有効求人倍率がない8職業
弁護士、パイロット、客室乗務員、麻薬取締官、起業・創業、会社経営者、エコノミスト、児童発達支援管理責任者は、ハローワークの求人統計に有効求人倍率が公表されていません。採用の経路が一般の求人と異なるためです。
ハローワーク統計の偏り
有効求人倍率は、ハローワークを経由した求人だけを数えた数字です。転職エージェントや企業の直接採用が採用の中心になっている職種では、実際の求人数より低く出ます。デザイン・クリエイティブ、教育・研究、金融・法律・コンサルの3分野(99職業)が特にこの影響を受けます。そのため結果ページでは、この3分野の倍率を数字としては表示しつつ、文章の論調を決める判定には使っていません。
就業者数と年収の粒度
就業者数と平均年収は、職業分類の単位で集計されています。同じ分類に属する複数の職業で同じ値になります。有効求人倍率は職業単位です。
順位ではなくランクにした理由
重みづけを±20%動かすと、多くの職業が30位以上動きます。「474職業中◯位」という表示は、そこまでの精度を持っていません。そのため5段階のランクで表示しています。
6. 免責
本診断はエンタメコンテンツです。
- 個人の失職確率、転職の成否、収入の変化を予測するものではありません
- 特定の職業の将来性について、当サイトが保証や断定を行うものではありません
- 公的機関が認定した代替率ではありません
- データは取得時点のものです。統計の更新に追随できていない場合があります
結果に疑問がある場合は、この算出方法をご確認のうえ、ご自身の状況に照らして判断してください。
7. データの更新
公的統計の更新にあわせて、年1回を目安に数値を見直します。前回の更新:2026年9月
8. お問い合わせ
算出方法やデータについてのご指摘は、お問い合わせからお願いします。
出典:job tag(厚生労働省職業情報提供サイト)/ 独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)作成「職業情報データベース 簡易版数値系ダウンロードデータ ver.7.00」「解説系ダウンロードデータ ver.7.01」職業情報提供サイト(job tag)より2026年9月にダウンロードして加工。